フォト・セラピーについて
フォトセラピーってなに?
フォトセラピーの解説から、石原眞澄のオリジナルメソッド・フォトセラピーについて
■フォト・セラピーとは?
私がスタートした1999年から早10年が経ちました。その間に、いろいろな方がそれぞれの方法を行い、いくつかのNPOも設立され、少しずつ認知されつつあるようです。
フォト・セラピーは、日本語でいえば「写真療法」ということになります。写真を撮ること、見ることで自分自身を癒し回復させていくセラピーのことです。この言葉を最初に使ったのは、1980年代後半、イギリスの女流写真家・故ジョー・スペンスです。彼女は乳ガンの告知を受けてから、自分自身を撮影し続け、それを見ることで現実を受け入れ死の恐怖を乗り越えていきました。そして、自らの行為で癒されていったそのプロセスを、「フォト・セラピー」と名付けたのです。フォト・セラピーは、表現療法の(エクスプレッシブ・セラピー)のひとつです。方法は、何か指針がある訳ではなく、現在のところそれぞれの経験や知識によってさまざまに行われているのが現状です。
■表現療法(エクスプレッシブ・セラピー)とは?
絵画、音楽、詩歌、ダンスなどを用いる表現療法とは、「芸術」という価値からはなれて自由な表現をすることで、こころと体を解放していくもの。その結果として、自分で自分を癒し、多くの気づきとともに、本当の自分を発見していくものです。
■石原眞澄のフォト・セラピーとは?
写真を撮り始めてから驚くほど変わった私自身の体験をもとに、心理学による裏づけをプラスした表現療法(エクスプレッシブ・セラピー)ですが、こころを癒すだけにとどまらず、自分に備わっている本来の力を取り戻し、「思い」を実現させる自分になっていくためのオリジナル・メソッドです。現在では、セラピーというよりも、むしろ、「エデュケーションー学びー自己成長」としての要素が強くなっています。
写真を撮るという行為は、元気に生きることへのヒントがあふれています。撮りながら自分と対話し、自らの力で気づき行動する自分になることで、楽しみながら自分を強化し、人生をより豊かにすることができるのです。写真には、素晴らしい力があることを体験し知った私からの提案です。
Philosophy & Policy
ナタリー・ロジャース氏のメソッド「エクスプレッシブ・アート・セラピーExpressive Arts Therapy」の哲学を基本に
肯定的なとらえ方を前提として、否定、評価、判断することなく安心して表現できる環境を提供します。肯定的な環境で表現をすることで起こる、気づき。そしてパラダイムシフトへ...
■Philosophy & Policy
私のフォト・セラピーは、ナタリー・ロジャース氏のメソッド「エクスプレッシブ・アート・セラピーExpressive Arts Therapy」の哲学を基本としています。2005年夏、カリフォルニアで、ナタリーロジャース氏にお目にかかることができ、写真集「光の神話」をプレゼントし、私の行っているフォト・セラピーのことを伝え、彼女のミッションをベースにしていることを伝えました。他の心理療法の中には診断・分析・解釈などをするものがありますが、エクスプレッシブ・アート・セラピーではそのようなことは行いません。私は彼女のメソッドに表現者として深い感銘をうけ、共感、信頼をしています。実際のワークショップでは、肯定的なとらえ方を前提として、否定、評価、判断することなく安心して表現できる環境を提供します。そして、何よりもリラックスして、創造する自分を楽しむことを大切にしています。なにかに没頭し、無意識に創造したものの中には、たくさんの「気づき」の要素が眠っているのです。自分のアート表現をとおして、自ら自身の力で自分を知っていくことが最も大切なことなのです。
また、 ワークショップでは、ヒプノ・セラピーを取り入れた「思い込み」から解放されるメソッドも盛り込み、本来の自分を知るために必要な「気づき」のプロセスを、楽しみながら体験していただいています。
■気づきについて
「気づき」とは、教えられたことを覚えることや、本などで得た知識とは根本的に違います。不思議に思うかもしれませんが、自分が潜在的に知っていることなのです。「気づき」が起こったときの感じは、もともと知っていたことを「思い出した」に近いものです。一瞬にして自分のなかからわき上がり真に「知る」ことです。わたしが得た「写真は好きなもの探し」というインスピレーションも、大きな「気づき」のひとつです。私たちが顕在意識のなかで知っている情報はそう多くはありません。無意識とも呼ばれる潜在意識の世界には無限の情報があるのです。それを誰でもキャッチすることができるのがアート表現なのです。「ユングの無意識論」を参考にされると、より理解していただけるとおもいます。
「気づき」によって人は驚くほど変化し、真の自分に近づいていくものです。
「気づき」は、体験です。決して表面的なものではありません。深い部分から共鳴し瞬く間に「理解」し「受容」することです。真摯に求めたときに与えられる無意識からの答えです。
これは、まさに個人の中で起こるパラダイムシフトなのです。
なぜ、写真を撮ると、人は元気になるの?
それは、写真を撮ることが「好きなもの探し」だからです。
好きなこと楽しことをしていると免疫力が上がり元気になります。
これが、私のフォトセラピーの核なのです。
■実体験を心理学で裏付け生まれたフォトセラピー
病弱だったわたしは、写真を撮り始めてから驚くほど元気になりました。それがなぜなのかがとても知りたく、自分なりの探求のなかで人のこころを理解することが必要だと感じて、心理学を学びました。自分自身をしっかりと見すえ、実体験を裏付けていくことで、しだいに写真には人を元気にさせる大きな力があることが見えはじめました。これがわたしの「フォト・セラピー」のはじまりです。
■なぜ、写真を撮ると、人は元気になるの?
写真を撮ることでひとが元気になる。というのは、私自身の体験としてわかっていましたし、心理学では、こころの有りようを客観的に理解しましたが、自分の中では、この二つのジャンルをつなぐ決定的な確信が欲しいと感じていました。
「なぜ、写真を撮ると元気になるのだろう?」と、毎日毎日自分に問い続けていたある日、ふとこんなインスピレーションが浮かびました。
「写真は好きなもの探しだから」
この、答えが自分の内側からわき起こったときの感動は、忘れることができません。
そうです。好きなことしていると、楽しい。楽しいことをしていると時間も忘れ、疲れもしない。これは、日常誰もが体験していることです。
写真を撮るということは、私たちの世界から好きなもの、あるいは惹かれるものを探して、切り取っているのです。だからこそ、楽しい。だからこそ、元気になる。
これが、写真が人を元気にさせる力の源だと確信しました。
同時に、このことばが、 未開拓といわれていた写真におけるこころの領域に風穴を開けるKey Wordとなることも確信しました。この直感的な言葉こそ、わたしのメソッドの核なのです。
今後のフォトセラピー活動について
一時的な流行に終わらせることなく
きちんとした根拠を検証しながら、学問として発展させていくために、今後とも研究を続けていきます。
大変多くの方にご購読、また共感をいただき、心より御礼もうしあげます。
ブログでも、実践してくださっている方がおられるのを知ったときは、ほんとうに嬉しい気持ちになりました。ブログはまさに、自分の表現の場。思いが伝わってくる素敵な写真やコメントを拝見でき、感激でした。
私の提案はとてもシンプルです。簡単にいえば、楽しいことをしていると、こんなに元気になるよ!ということなのです。元気になれば、やる気がわいてきます。この「やる気 」こそ、自分の可能性の扉を開ける「鍵」なのです!
本は参考として活用していただき、あくまでも自分が感じることを大切にしていただきたいと願っています。
現在、筑波大学において写真による芸術支援を学びながら写真教育について研究中ですが、フォトセラピーは、それらの応用と発展の礎です。
写真には、人を成長させる大きな力があります。一時な流行に終わらせることなく、きちんとした根拠を検証しながら、学問として発展させ、広い分野で多くの皆様にお役立ていただけるよう、今後とも研究を続けていきます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ご意見、ご体験談などあれば、是非ご連絡ください。
研究の資料としてご協力頂ければ幸いです。


